新型コロナの潜伏期間は4、5日と言われているので、すでに感染していても最初は元気な人も少なくありません。インフルエンザなら感染したらすぐに症状が出てぐったりするのに、新型コロナの場合は感染していても気付かずしばらく街や学校や職場へ出歩くのです。そして発症した時の症状や重症度は様々です。最初の頃は匂いや味覚の異常が注目されましたが、全体から占める割合は高くありません。従って医療機関を受診するのはやはり発熱があった時でしょう。しかしインフルエンザとは違い、容易に抗原検査は受けられません。医療機関も発熱外来としての準備をしていないと、医療従事者や他の患者さんに感染させてしまう危険があるので隔離していないと鼻に綿棒を入れる行為（くしゃみなどの危険）は出来ないのです。また抗原検査の精度も残念ながらPCR検査には劣ります。抗原検査は15分ほどで診断出来る簡便性がありますが、正確を期すならPCR検査が必要です。そしてPCR検査は結果が出るのに時間がかかるのです。つまり発熱を訴えて近くのクリニックを受診した場合、PCR検査を行っている医療機関へ紹介され、そこでは結果が出ないため、一旦自宅へ帰宅する事になります。そしてその後検査をしてくれた病院から電話連絡があり、かかっていた事を初めて知ります。さらにその後保健所から連絡がありますが、その間どうなるのか不安を抱えたまま自宅待機となります。そして軽症と診断され入院せず自宅待機となってもインフルエンザのように特効薬はなく、解熱剤など対症療法のみとなります。つまり自分の体力のみで病気と闘う事になります。新型コロナウイルスが他人への感染性がなくなるのは発症から10日間が必要です。そして他人との接触が許される10日を過ぎても人によっては倦怠感や息切れ、脱毛などの後遺症に悩まされる事もあります（上記は現在における一般的な受診の流れです。対応の異なる医療機関もあります）。

---

〒533-0005　大阪府大阪市東淀川区瑞光1-11-3（上新庄駅前）
エムステーションビル5Ｆ
TEL. 06-4809-0005