久しぶりにブログを更新したと思ったらタイトルが「ゴルゴ13」って!との突っ込みを覚悟しております。
いい大人ではありますが、いまだに漫画も読んでいます。いやこれは漫画家の方に失礼ですね、今は大人も楽しめる漫画がたくさんあります。その一つがゴルゴ13です。
ゴルゴ13がどんな漫画であるかをここで熱く語るのは避けますが、知らない方のために大体の内容を説明すると、依頼を受けた仕事は絶対に失敗しない殺し屋、ゴルゴ13ことデューク東郷のお話です。魅力はいろいろありますが、大人が引き込まれる一つの理由に、ものすごく現実社会の内容に沿ったリアルさが傑出しているところかと思います。世界の国々の情勢、大手企業、麻薬など、難しいニュースや資料よりよほど詳しくそしてわかりやすく描かれているのです。しかも世の中にその出来事が起こるより、漫画として世に出る方が早いのです。一体どうやってこんな情報を手に入れているのか・・。情報を仕入れる専属スタッフがいるそうですが、コロナウイルスが世界を混乱させるはるか前にもうそれを予見するような内容を描いており驚嘆します。麻生太郎氏も愛読されていたそうです。
そのゴルゴ13を描いていらっしゃったさいとう・たかをさんが先日お亡くなりになられました。お亡くなりになって初めて知ったのですが、さいとう氏は大阪の堺市で育ったそうで、さいとう氏の死を悼み堺市で「さいとう・たかお劇画の世界」展が開催されているとの事で行ってみました。
けっして大きなスペースをとって展示していたわけではありませんが、幼少期の頃のエピソードや、なぜ主人公の名前が「東郷」なのかなど、今まで知らなかった事が展示されており興味深く見て回りました。また、子供の時に見ていたヒーロー物の「超人バロム・1」の原作者がさいとう氏だった事も初めて知りました。展示されていた資料は原画ではありまませんでしたが、大きく引き伸ばされていたため雑誌や単行本で読んだ時よりはるかに大きく、「鬼平犯科帳」の背景はまるで江戸時代を描いた日本画のように美しかった事も改めて気付かされました。
生前、さいとう氏はゴルゴ13の最終回をどうするかをすでに決めており、原稿も完成させていると確かおっしゃっていました。従ってさいとう氏がお亡くなりになった時にゴルゴ13は終わるのだろうなと思っていたのですが、今まで支えてきたスタッフが継続を発表し、その通り現在も続いています。しかし私の想像ですが、やはりゴルゴ13が終わる時はさいとう氏の希望されたエンディングになるのではないかと思っています。その時にはさいとう氏がこの作品をどう終わらせたいと考えていたのか、しみじみと思いをはせるのではないかと想像しています。
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